History of Pajamas
私たちが日々何気なく使っている身の回りのモノにも様々な歴史が御座います。
シャツが誕生したヨーロッパでは「シャツ=肌着」という位置づけで着用され
ていた歴史が御座います。
靴は人類が陸伝いに移動する際に動物の皮で足を保護したのが起源です。
普段使っているハンカチは約5000年も前から存在し、四角形になった経緯とし
ては、18世紀フランスにて、マリー・アントワネットが選んだ形が原型だそうです。
それではパジャマの歴史についても少しお話します。
パジャマは英国から広まったという歴史が御座います。
英国人がパジャマに親しみはじめたのは、1880年代ぐらいとされており、
フランスやアメリカはこれよりもさらに後で、日本で一般的になったのは19
50年代と言われています。高度経済成長の時期ですね。
では、パジャマが普及する以前、人々はいったい何を着て寝ていたのでしょうか?
1800年代初めの書籍などによると、当時の上流階級の紳士たちは主として
“ ナイトシャツ ” を着ています。
今のワイシャツを踵あたりまで長くしたいわゆるワンピース形式のものです。
そして徐々にナイトシャツからパジャマへ移行してゆくのです。
それを表現をかえるならワンピース形式からトゥーピース形式へ変化します。
トゥーピースへの変化は現代の多くのパジャマの原型となる大きな進歩です。
では英国へはパジャマはどのようにして伝えられたのか。
以前のブログでパジャマの語源を紹介した際にも記載しましたが、
パジャマの歴史には“ インドの生活習慣 ”が大きく影響しています。
おそらくはインドをはじめとする異国を旅する中でゆるやかなズボンを知り、
それに慣れ親しんだ英国人が本国へ持ち帰ったのが最初であろうと思われます。
ちなみに素材はインドシルク、絹であったと思われます。